地球上にはたくさんの樹木があります。 その幹のほとんどが「セルロース」で構成されており、それは地球上でもっとも多い炭水化物です。
セルロースは非常に分解しづらい成分ですが、これを食料とできたのがシロアリや木材腐朽菌などです。 シロアリがここまで絶滅せずにこれたのも、生存競争することなく食料をほぼ独占できたからなのでしょう。 シロアリは森の掃除屋として、非常に重要な昆虫なのです。
シロアリは、他の生物が栄養にできないセルロースを食料とします。 そして地球でもっとも数が多い昆虫のひとつとして繁栄してきました。 さらに重要な役割があります。
それは「クロアリに捕食される」ということ。 シロアリの天敵はクロアリです。 つまり、分解困難なセルロースを動物性たんぱく質に変換しているのです。 ここから食物連鎖が始まります。
シロアリがいなければ世界は枯れ木に埋もれ、生態系ピラミッドの頂点にいるわれら人間ももしかしたらここまで繁栄していなかったかもしれません。
シロアリは木造住宅にとって大害虫です。 しかし、生態系を底辺でささえる大益虫でもあります。
そして「どこにでもいる」ということも知っておきましょう。 街を歩いていても、たとえば立木をささえる杭の割れ目に、ころがっている丸太の下に、枯れ木に、切り株に。
シロアリは寒さに弱いですが、冬眠できません。 寒い冬でも弱々しくも活動しています。 地中に埋設されたケーブルの被膜をかじってしまうのも、暖かいからなのでしょう。
そんなどこにでもいるシロアリが寒い中、エサを探しています。 すると暖かい場所に行き当たりました。 排水枡でした。 きっとお湯を使っているのでしょう。 そこから続く暖かい配管沿いに伝って行きます。 基礎にたどり着きました。 そこに断熱材でもあればしめしめです。
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