荒川博士
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
   
 
 
 
   
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荒川民雄氏
一般的な防腐防蟻処理
  左: Tarun Bhatia氏(RTM)
  中: 荒川民雄氏
  右: Mark Manning氏(RTM)
 
 

理学博士 荒川民雄  (NPO法人 ホウ素系木材保存剤普及協会 理事長)

現在、日本で認可されている約100種の木部処理材は、ほとんどが防蟻剤として合成殺虫剤(いわゆる農薬)を使用しています。
これは深刻な問題です。

第一の理由は、毒性です。
今日の合成殺虫剤は、急性毒性は昔よりはずっと低くなっています。
しかし、微量の農薬に長期間暴露した場合の健康被害がはっきりしないことが問題です。
このため、米国では、予防のために木部に合成殺虫剤を塗布することを禁止しています。

第二の理由は、処理効果です。
右の写真は、よく見かける風景です。
目立つオレンジ色は防蟻処理済みを強調しています。
完成した住宅では、派手な色は壁の中に隠れます。
問題は、この防蟻処理効果が5年しか続かないことです。
5年ごとに壁を開いて防蟻処理する建前ですが、実行率は0%です。
このため、築後5年で外壁内部の構造材は、シロアリに対し無防備になります。
住宅がシロアリに攻撃されるのは、ある程度古くなり、水漏れなどが起こったときです。
5年で効果がゼロになる木部処理はやらないほうがましです。

この二つの理由から、米国では新築住宅の現場処理には圧倒的にホウ酸塩が使用されています。
日本のお施主さんも年々賢くなっています。
多分、数年後には、日本でもホウ酸塩処理が主流になることと思います。

ホウ酸塩は、アメリカカンザイシロアリ、ヒラタキクイムシ、腐朽菌に対しても優れた防除効果があります。
また、ゴキブリやダニの防除にも広く使われています。
ホウ酸塩は不揮発性で、色も臭いもなく、化学物質過敏症のお子様がいても安心です。

 
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